医療の不確実性

医療の不確実性

「医療の不確実性」という言葉をご存知でしょうか?

医療はまだまだ発展途上のものであり、確実なことはないということです。このことは医療従事者と患者の間で治療に対する期待に大きな違いをもたらします。

医療の不確実性については下記の様に考えられています。

医師を含む医療従事者の大半は、まだまだ医学がまだまだ不確実な科学であり、ほとんどの場合、統計的な確率でいえることだけを根拠に evidence based medicine(証拠に基づく医療)と称していることを知っている。それに対し、患者の方では、他人が治った例を頼りに自分も確実に治してもらえるものと期待することが多い。その間には大きな乖離があり、医師と患者の間の誤解を生む原因ともなっている。

医学・医療がまだまだ不確実なことであるのに、患者や家族等は、それが科学であり、一定の医療行為を適切に行えば必ず一定の効果が出るはずだと期待する~

東京大学名誉教授 樋口 範雄 医学・医療の不確実性と医の倫理

また、ある医師会では

同じ条件下で同じ医療を行っても、同一結果ではなく分散するのが医学常識です。

医療の不確実性の再認識|ドクターの健康百科|東温市医師会 (toon-med.or.jp)

と言われています。

つまり、医療は不確実なものであり、最終的にはやってみなければ結果は分からないということです。たとえ、自分と同じような症状の人が良くなった治療を、仮に自分が受けたとしても、同じような結果が出るとは限らないということです。

当然、医療従事者は常に最善と思われる方法を選択していますが、期待していた結果とは違う形になってしまうことは仕方がないことでもあります。

その点を踏まえ、当院では症状についての説明、今後の予測、施術による効果などについて、皆さまにご理解いただけるよう、できる限りわかりやすく詳しく説明します。また、より良い結果が得られるよう、日々努力を続けてまいります。

ちなみに、医療の不確実性は悪い意味で使われることが多いですが、逆の意味でとらえると、もうあまり良くならないと思われていた症状の人が、良くなったりするということもあるということです。

医療の不確実性についてを正しく理解し、医療従事者と患者がその考えを共有することは、より良い医療を行うために重要になります。