腰痛

腰痛は国民病です

厚生労働省の調査(2019年 国民生活基礎調査)によると、病気やけが等で自覚症状のある人の中で、男性の第1位、女性の第2位が「腰痛」です。

日本は他の国々と比べて腰痛になる人が多く、一生のうちに8割の人が腰痛になると言われている腰痛大国です。

医師の診察や検査で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛、厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛といいます。

日本整形外科学会・日本腰痛学会の腰痛診療ガイドラインによると、腰痛患者の15%が特異的腰痛で、残りの85%は非特異的腰痛です。つまり腰痛の85%は原因が特定できないものなのです。

腰痛と関係のあるいろいろな要因

腰痛の画像

腰痛の発生メカニズムは多岐にわたたります。そのため、腰痛の85%が原因が特定できない非特異的腰痛に分類されます。

痛みが出ている部位は腰ですが、その原因が股関節や膝関節にある場合もあります。必ずしも痛みが出ている部分が悪いとは限らないということです。

その他にも、腰に負担がかかる動作や姿勢。職場環境や年齢、体格、性別などの個人的因子。職場や家庭内での対人ストレスなどの心理的因子などが絡み合って痛みを出しています。

いろいろな腰痛の種類

筋・筋膜由来の腰痛

筋・筋膜性腰痛とは、腰の筋肉や筋膜に対して急激にあるいは慢性的に負担がかかることで生じる腰痛のことです。この腰痛はレントゲン上では異常がなく、脚への痛みやしびれなども起こりません。

スポーツなどで腰の筋肉や筋膜に急なストレスがかかった場合や、悪い姿勢などで慢性的に筋肉や筋膜へのストレスが生じた場合などに発症します。

特に痛めやすい動作として多いのが、前傾姿勢で身体を捻るような姿勢をとったときです。また、デスクワークなど長時間の座り仕事や中腰での作業、重い物を持ち運ぶ作業などでも筋・筋膜性腰痛は起こりやすくなります。

急な強い腰の痛みとして知られている「ぎっくり腰」も、筋・筋膜性腰痛であることが多いとされています。

骨・関節由来の腰痛

腰の背骨は、腰椎が5個、仙骨1個、尾骨1個で構成されます。骨・関節由来の腰痛は、主に腰を強くねじったり、曲げたり、強い力が加わった場合。加齢によって骨が変形したりと、転んでぶつけてしまった場合など、骨がダメージを受けたり、関節の機能に障害が生じることで痛みを引き起こします。過度なスポーツやトレーニング、重い物を繰り返し持つことでの負荷などで発生します。

骨・関節由来の腰痛としては、腰椎すべり症、腰椎分離症、椎間関節障害、圧迫骨折(いつの間にか骨折)、圧迫骨折後の痛み、骨粗しょう症などがあります。

神経由来の腰痛

背骨の中には神経の通り道(脊柱管)があり、腰椎の変形や靭帯の肥厚、椎間板の突出などによって、神経が障害されることによって生じる腰痛です。

腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、坐骨神経痛などが主な疾患です。

整形外科でレントゲンやMRI、CT検査をして、上記のような診断をされた方もいるかもしれませんが、、MRIやCT検査での異常な所見は、症状を感じていない人にも多く見られることが証明されています。

そのため、その他の要素やお体の状態を総合的に判断してのアプローチが必要になります。

内臓由来の腰痛

腰の近くには、腎臓・膵臓・卵巣などの内臓があります。腰や周辺部位の内臓の炎症などにより、腰痛を起こすことがあります。

内臓由来の腰痛では、腎結石、腎盂腎炎、膵炎、大動脈解離、子宮筋腫、子宮内膜症などが見つかることがあります。

これらの腰痛の場合は、内臓の機能低下による症状にも注意します。例えば腎臓の機能が低下している場合などは顔や足がむくみやすくなったりします。内臓由来の腰痛の場合は病院での専門的な処置、内服などが欠かせない場合がありますので、病院と並行して対策を立てていきます。

心因性由来の腰痛

精神的に不安や仕事や日常でのストレスなどが積み重なることによって腰痛が発症したり、もともとあった腰痛が悪化したりするものです。

心因性腰痛の特徴は、動作などによって痛みが変化することがなかったり、日によって痛みの増減が大きかったり、痛みの場所が変わったりすることが挙げられます。

心因性腰痛ではストレスの原因を取り除くことが大切で、薬物やカウンセリングなども効果があります。また、適度な運動、リラックスすることなども効果があるといわれております。

見逃されている 皮神経障害による腰痛

皮神経の障害によって腰痛を発症している方はとても多くいます。しかし、皮神経の問題は見逃されていることが多いです。

痛みを感じ取ることは神経系の機能の一部であり、筋肉・筋膜・関節などは全て神経支配されています。そのため、皮神経障害が起こると、痛みはもちろん、筋力低下や可動域の低下も引き起こします。

脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、腰椎すべり症など病名がつく腰痛においても、その背景には皮神経障害が隠ていることがあります。

皮神経の障害を改善できれば、痛みの解消、筋力や可動域の向上などが期待できます。

痛み・しびれを緩和する神経調整

神経の働きを整えて、体の中から筋肉の緊張を緩和します。直接神経へのアプローチは痛みやしびれの軽減、体の動きの変化をすぐ体感することができます。

痛み・コリを取る筋膜リリース

凝り固まった筋肉や筋膜に対して最適な方法で緊張を解きほぐします。柔軟性や血流を改善し、痛み・しびれがスムースに軽減していきます。

体を柔らかくする関節調整

動きの悪い関節を調整します。関節内の小さな動きから整えることでスムースに関節が動くようになります。可動域の改善、痛みやしびれの軽減を図ります。

姿勢改善トレーニング

体操やトレーニングを通して症状や姿勢の改善を行います。体のコンディションを高めることで、症状が再発しずらい安定した状態になっていきます。