整体って痛いの?

整体というと、「痛そう」「ボキボキされそう」「怖い」というようなイメージを持っておられる方もいると思います。

今回は【整体は痛いのか?】という疑問にお答えしていきます。

結論から言いますと、痛い整体もあるし、痛くない整体もあります。当院では痛くない整体を中心に行いますが、「バキバキするんですか?」「痛くないですか?」などと聞かれるので、「お年寄りの方や赤ちゃんでも安心して受けられる、優しい整体ですよ」とお答えしています。

これは、どちらが良い悪いではなく、それぞれの特徴がありますので、当院の整体の説明を交えつつ解説していきます。

バキバキやる整体について

バキバキする整体

バキバキやる整体のことを、専門用語では「スラスト」や「アジャスト」と言ったりします。主にカイロプラクテックなどで行われております。

バキっとなる音は、関節の中にある液体の気泡が弾けることで音が鳴ると言われています。

関節の中の圧力が低くなったり、筋肉の反射によって関節が動きやすくなるとも言われておりますが、バキっと鳴る音自体で楽になったと思う効果(プラセボ効果)があるとも言われています。

このスラストについては、厚生労働省が

カイロプラクティック療法の手技には様々なものがあり、中には危険な手技が含まれているが、とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること。

医業類似行為に対する取扱いについて|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

と示しています。

また、厚生労働省はカイロプラクティックに対しては以下の様に取扱うこととしています。

いわゆるカイロプラクティック療法に対する取扱いについて

近時、カイロプラクティックと称して多様な療法を行う者が増加してきているが、カイロプラクティック療法については、従来よりその有効性や危険性が明らかでなかったため、当省に「脊椎原性疾患の施術に関する医学的研究」のための研究会を設けて検討を行ってきたところである。今般、同研究会より別添のとおり報告書がとりまとめられたが、同報告においては、カイロプラクティック療法の医学的効果についての科学的評価は未だ定まっておらず、今後とも検討が必要であるとの認識を示す一方で、同療法による事故を未然に防止するために必要な事項を指摘している。こうした報告内容を踏まえ、今後のカイロプラクティック療法に対する取扱いについては、以下のとおりとする。

(1) 禁忌対象疾患の認識:カイロプラクティック療法の対象とすることが適当でない疾患としては、一般には腫瘍性、出血性、感染性疾患、リュウマチ、筋萎縮性疾患、心疾患等とされているが、このほか徒手調整の手技によって症状を悪化しうる頻度の高い疾患、例えば、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、骨粗しょう症、環軸椎亜脱臼、不安定脊椎、側彎症、二分脊椎症、脊椎すべり症などと明確な診断がなされているものについては、カイロプラクティック療法の対象とすることは適当ではないこと。

(2) 一部の危険な手技の禁止:カイロプラクティック療法の手技には様々なものがあり、中には危険な手技が含まれているが、とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること。

(3) 適切な医療受療の遅延防止:長期間あるいは頻回のカイロプラクティック療法による施術によっても症状が増悪する場合はもとより、腰痛等の症状が軽減、消失しない場合には、滞在的に器質的疾患を有している可能性があるので、施術を中止して速やかに医療機関において精査を受けること。

(4) 誇大広告の規制:カイロプラクティック療法に関して行われている誇大広告、とりわけがんの治癒等医学的有効性をうたった広告については、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律第十二条の二第二項において準用する第七条第一項又は医療法(昭和二十三年法律第二百五号)第六十九条第一項に基づく規制の対象となるものであること。

医業類似行為に対する取扱いについて|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

「スラスト」や「アジャスト」は上手く力が抜けていなかったり、関節が硬かったりする場合は痛みを出してしまう場合もあります。上手な先生でしたら痛みを出さずに行うことができるのですが、不慣れな先生の場合は稀に痛みを伴うことがあるようです。

当院ではリスク面を考慮したうえで、このバキバキする施術は行っておりません。

強揉みの整体について

強揉み・強いマッサージの整体

人によっては、痛いぐらい強くやってもらわないと効いた気がしないと思われている方もいると思います。しかし、強揉みをすると、揉み返しといった施術の次の日に痛みが出てきてしまう場合があります。

これは強い刺激を身体に与えることで、筋肉や血管などが損傷させてしまい、炎症を起こしてしまった状態です。私はこの状態をあまり良い状態ではないと考えております。

しかし、強い刺激で「痛気持ちいい」と感じ、その場では楽になった感じがするのも事実だと思います。ですが、実は、この「その場では楽に感じる」というのが厄介なのです。

それは強揉みをした場合、DNICといった反応や脳内麻薬であるβ-エンドルフィンによる作用のためと言われています。

DNICとは、広汎性侵害抑制調節という体の作用で、新しい痛みを与えることで、元から合った痛みを一時的に感じなくなる現象のことです。例えば足の小指を角にぶつけた時に、手をつねったり叩いたりして痛みを誤魔化したりすることです。強揉みでも同じことが起きており、痛みを誤魔化しているだけになってしまいます。さらに悪いことに、強揉みによって新たに皮膚や筋肉に損傷が生じてしまう場合もあり、より痛みが複雑化してしまう場合もあります。

また、強い揉みによって「痛気持ちいい~」「効く感じがする~」と思うのは、脳内麻薬であるβ-エンドルフィンによる作用が関係しています。β―エンドルフィンという物質は身体的な痛みだけでなく精神的な苦痛を感じているときにも、脳内で分泌されます。β―エンドルフィンは鎮痛、鎮静に働き、鎮痛作用はモルヒネの6.5倍の効果があるとされています。そのため、痛くても気持ちいいと感覚を得られるのです。しかし、同じような鎮痛作用を持つ物質は、強揉みや強いマッサージではなく、優しいソフトな施術でも放出されます。

強揉みや強いマッサージをされると、やられている感も強いですし、ピンポイントでツボに入った刺激を感じることもあり、効果がありそうに感じてしまうかもしれません。

しかし実際は、長い目で見た場合は身体にあまり良くないことも多くあります。新しく損傷部位を作ってしまったり、感覚が鈍くなってしまったり、より強い刺激を求めるようになってしまったりしてしまいます。これら変化はジワジワ忍び寄ってくるものなのですぐには感じづらいかもしれませんが、気づいたときには手遅れになってしまっているかもしれません。身体のことを考えると、あまり強い刺激の施術を受け続けるのは私はおすすめしません。

そのため、当院ではリスク面を考慮したうえで、強揉み・強いマッサージの施術は行っておりません。

痛くなくても効果はあるの?

痛くなくい整体

強くやってもらわないと効いてる気がしないと不安になるかもしれませんが、安心してください。優しいソフトな施術でも、適切に行えば十分効果を発揮します。

その場で身体の変化を実感する方も多くいらっしゃいます。

ソフトな施術で同じ効果がでるのならば、体に負担がかからないリスクの少ない優しいソフトな施術の方が安全ですよね?

せっかく体を治しに来ているのに、余計に痛くなったり、他の場所に痛みが出たりしたら、やらなかった方が良かったということになりかねません。

このような理由から、当院では痛くない整体を行っておりますのでご安心ください。